137: 修羅場ステーション 2018/07/05(木)20:34:34 ID:nsI
嗅覚って驚くほど記憶を刺激するね
髪を洗うのが面倒すぎて、いつの間にか復活してた「リンスのいらないメリット」を買ったんだけど
使った瞬間、狭いアパートのユニットバスが18歳まで通った銭湯に変わった
ガシガシ髪を洗いながら思わず泣いた
今も髪から漂ってくる香りに涙が出そうになってる
あの頃家族で使っていたシャンプーはメリットじゃなかったはずなのにな
お客さんのメリット率が高かったのか、それとも当時のシャンプーはみんなこれ系統の香りだったのか
銭湯でいつも包まれてた匂いだ!とありありと思い出した
風呂のない団地の中にある銭湯で、特に女湯はいつも混んでいて芋洗い状態
しょっちゅう父と男湯に行かされた
小学校に入ってからも気にせず男湯に入っていたけど
同級生に会ってその時は普通に遊んだのに
後から急に恥ずかしくなって親に「もう男湯には入らない」と言った
銭湯の湯温が熱い地域で、子供にはつらかったけどそれが当たり前だと思ってた
歯を食いしばってソロソロと湯船に入って
入ってしまえば意外と平気で頑張って100数えた
深い湯船と浅い湯船があって深い方は立ってないと入れなかった
親を待っている間、ゴミ箱からシャンプーの空き容器を漁って水鉄砲にして遊んだ
今は据え置き型の大きなポンプ容器がほとんどだけど
あの頃銭湯にそんなの持ってくる人はいなかった
容器に水を入れてるときもやっぱりこの匂いがした
風呂上がりに必ずラムネやパックジュースを買ってもらえる子がうらやましかった
アイスは50円とかジュースより安いのもあったから
アイスの方が買ってもらえることが多かった
100円のアイスは高嶺の花だった
番台にはいつも禿げたおじさんがいてごくごくたまにこっそりアイスを奢ってくれた
年齢が上がっていっても番台のおじさんは番台のおじさんで
裸を見られようが少しも恥ずかしいとは思わなかった
夏の日に銭湯から出て風呂敷包みを片手にまだ明るい道を家に帰る時
涼しい風が吹いてくるとやっぱりこの匂いがしてた
帰りたいわけじゃないけど、懐かしいという言葉では片付けられない、ただただ切ない



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